栄養コラム 1・2月号「便秘を解消しよう」
便秘に悩まされている方も多いのではないでしょうか?今回は便秘の種類とその食生活のポイントについてお話いたします。
〇便秘とは?
慢性便秘症診療ガイドラインでは、「本来体外に排泄すべき排便を十分量かつ快適に排出できない状態」を便秘と定義しています。
◆弛緩性便秘
大腸の蠕動運動が低下することにより起こる。便の水分が過剰に吸収され便が固くなる。
◆痙攣性便秘
ストレスなどで腸が過剰に緊張することで起こる。ウサギの糞のようにコロコロした便が特徴。
〇便秘にならないための食事・生活のポイント
1.弛緩性便秘—腸に刺激を与えて排便を促す
①不溶性食物繊維を十分に摂取する
腸の中で水分を吸収してふくらみ便のカサを増やし、腸の動きを盛んにする。
②腸内環境を整える
ヨーグルトや味噌、納豆などの発酵食品を摂取する。
③香辛料や酸味の強い果物、脂肪を適度に摂取する
適度な刺激や脂肪は滑りをよくする。
2.痙攣性便秘—腸に刺激を与えない
①刺激の強いもの、脂肪の多いものは避ける
香辛料や炭酸飲料、冷たすぎ・熱すぎるもの、アルコール飲料、腸内で発酵しやすいものは避ける。
②水溶性食物繊維を摂取する
腸内で水に溶けゼリー状になり、便を柔らかくする。
便を柔らかくするために十分な水分摂取を